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未来 [映画]

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「シング・ストリート 未来へのうた」

舞台は80年代、
不況下のアイルランド。
イギリス映画お得意の
階級社会の閉塞感と、
未来の見えない
劣悪な環境でもがく少年たち。
それでもどっこいめげないのは
仲間と音楽と恋があるから。
言葉にするとものすごくチープ
だけれども
ぎりぎりの環境で、
しかもまだ何もできない子供が
その希望というか
この映画でいえば未来か、
それを己の手でつかもうとするのは
そうとう勇気のいることだと思う。

この手のイギリス映画を毎回観て
少年たちがドラッグに逃げるのも
酒に、たばこに、暴力に逃げるのも
いたしかたなし。と、肯定してしまう。
それほどいつも、彼らは子供のくせに
追い詰められている。
できそこないの親、学校でのいじめ、
階級社会を作った国に。
それでもなぜか生き生きしている。
逃げ場でしかないはずの
大好きな音楽が、仲間が、恋が
彼らを輝かせる。
逃げ場を作っても
自分の人生からは逃げ出さない。

80年代風の、映画オリジナルの
サウンドが本当に泣かせるんだなぁ・・・
所詮は映画だから
よくできたお話ではあるのだけれど、
行き場を無くしたこの国の少年少女にも、
いやいや中年の私たちも、
是非に観てもらいたい良質な映画でした。








アイルランド [映画]

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「ブルックリン」

今年はアイルランド映画が
当たり年だと
週刊誌で知りました。
とゆーことでブルックリン。
50年代は
ファッションもインテリアも
色彩が豊かで
センスが良くって
観ていて楽しかったなぁ。

しかし実はこの映画、
海を越えて
単純な二股映画だったと
ゆーことに愕然。
ヒロインはもともと優秀だし
もともとポテンシャルが高いの
でしょう。
物語はさくさくっと
都合よく展開されていく。
まぁでもいいんじゃなかろうか。
わかる気もする。
故郷アイルランドとN.Y。
良いところも悪いところも
天秤にはかけられない。男も。

その後、本を売って査定してもらって
いたことを思い出し、
ブックオフへ直行。
40冊で1000円弱。うーむ・・・・・
そしてそのお金で
松田聖子が86年に発売した
アルバム“SUPREME”を780円で購入。
中学生のころか。
CDではなくって
カセットにダビングしてもらい、
文字通りテープが擦り切れるほど
聴いたなぁ・・・
そして、実は
あのアレンジャー武部聡志
(マイリトルラバーの元旦那)や、
玉置浩二も参加していたアルバムだと
歌詞カードで知ってビックリ。

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このアルバムのおかげで
いい女になって
ヨーロッパ中を旅することが
できました。
(もちろん中学生の妄想)







かけがえのない [映画]

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「海よりもまだ深く」

数年前の、是枝監督作品
「歩いても歩いても」は
うつくしい作品でした。
樹木希林と阿部寛、
父親役の原田芳雄も含め配役が見事。
親子とは家族とは、
かくも哀しくも笑えるものなのだと
その描写ひとつひとつに
ため息がでました。
その前作で登場した
亡き息子を投影した蝶々のくだりや
母子の歩くシーンや
歌謡曲のフレーズとうとう
あの作品へのオマージュと思われる
シーンに思わずにやける。

今回もいい作品であったと思う。
阿部寛はどこまでもダメ息子で
樹木希林はどこまでも団地に住む
年老いたリアルな母親。
この二人の役者は
相当稼いでいるはずなのに
なにゆえこんなド庶民な役柄が
はまるのだろうか。
と、ものすごく素人目線で見てました。
樹木希林のそのいでたちも
何気ないしぐさも
見てると懐かしい祖母を思い出す。
ダメ息子をどこまでも愛おしむ
うちの父親にまでみえてくる。
きっとオレオレ詐欺にすぐひっかかるに
違いない、と密かに思っている。
登場する人々が、
どうしようもなくどうしようない人の性を
リアルに魅せてくれる。

けれども
やはり「歩いても歩いても」で感じた
懐かしい人の匂いや、景色や切なさは
あの映画独特のものだったのだなぁ・・・
帰る祖父母の家が無くなってしまった
今となっては、胸が痛むくらい実感します。
あのころ。
あれらは
かけがえのない情景だったのだなぁ。
おそらく監督も同じ思いなんでしょう。
ひしひしと伝わってくる作品たちです。


























庭師 [映画]

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「ヴェルサイユの宮廷庭師」

いい映画だったなぁ、と思う。
主観では、
大好きな「いつか晴れた日に」
のオマージュじゃないかしら?
などとゆー、
そんなつもりはなくとも
少しだけ妄想しました。
例えば
イギリスの18世紀あたりを
描いた「いつか晴れた日に」
でも、少し助長的だった男女の
挨拶のシーン。
讃美歌のような歌のシーン。
馬車のシーン。
うつくしい風景のシーン。
踊りのシーン。
ほんのわずかな場面だけれども
アラン・リックマンと
ケイト・ウィンスレットが
二人だけで語らう場面では、
ああ、
当時の映画でハッピーエンドを
迎えた二人は
こんな風に歳をとって
こんな風に語り合ってるんだ
ろうなぁ・・・
と、再び私にしかわからない
妄想をしてしまいました。

このたびの舞台はフランスで
フランス人とゆー設定だったのだろうか。
(わかっていない)
いろいろとツッコみ部分は
あるんだけれども、
そして、なんとなく翻訳のセリフが
惜しい点もあるのだけれども
主人公が語る“仕事”とは。

「つらさを超えて自立できる」

なんか違う気がするんだけど
なんか残りました。













二本立て [映画]

そういえば映画。
上映すでに終了しましたが
二本のイギリス映画を観ました。

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「ターナー、光に愛をもとめて」

いやー長かった。
3時間はあったんじゃないかな。
寝てしまったなぁ・・・
しかし長い分、かろうじて
追い付いたなぁ・・・

画家とは、かくも偏屈であるよ。
とゆー一言でまとめていいのか。
俳優の演技が見事だったのか。
芸術とゆー不可思議な世界を
見せつけられました。

ロンドンの美術館で
ターナーの絵を観たとき、
あのもやっとする印象派独特の
淡い風景画に心ひかれたか・・・
といわれれば、
正直よくわかりませんでした。
ただ、ものすごくイギリス的だと
おもったことは覚えています。
ただし映画のストーリーからも
彼がイタリアをこよなく愛し、
そこでスケッチする場面が
随所に出てくるのだけれども。
それでもやはり、
彼の描くものは、イギリス特有の
けだるい感じに思えてしまう。
なんなんだろうなぁ。


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「踊るアイラブユー♪」

私は好きなんだけれども
どうなんだろうか。
ダメかな。
3流映画と揶揄されそーな
内容であるし
だいたいミュージカル仕立ては
突拍子なさ過ぎて
この手の映画を成功させるには
ものすごいクオリティーを
求められるはず。
しかし。
この作品にはその気概がなく。
ゆるーいミュージカル。
姉妹がバカンス先のイタリアで
男を取り合うとゆー
これまたゆるーいストーリー。
ヒロインがこれまた地味で、
(目を細めてみれば
グウィネス・パルトローだと
見えなくもない)
しかーし!
姉妹の相手役の彼が超イケメン!
意外な掘りだしものでした。
ヒロインの姉も、
健康美でキュートでかわいい。
見事に、主役以外の脇が輝いて
おりました。
ま、それもあり、てことで。

※そういえば!
ヒロイン姉につきまとう元彼
(軽くていつまでもお子ちゃまな中年)
が、
「いつか晴れた日に」(イギリス映画)
の、ウィロビー役の人だった。
いやーわかる人にはわかる衝撃。
短髪だけど、
すっかり髪の毛が白くおなりに・・
しかもエマ・トンプソンの
旦那だったとは。
あんときも、若くてイケメンで
女にだらしなくて
ケイト・ウィンスレットを
ゴミのように捨てるサイテーな男役
だったなぁ・・しみじみ。











サクラと坊や [映画]

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「白河夜船」

10代のころ、
私はひたすら眠くて、
授業中に寝て、
クラブにも入らず
速攻、家に帰ってひたすら寝て、
休みの日はさらに
お昼までただただ寝ていました。
自分でもこれは病的で
“怠惰病”と名付けてくれないか
とまで思いました。
なぜなら若い娘が
意味もなく寝続けることは
ものすごーく悪いことであり、
目覚めるときは
深い自己嫌悪に陥るから。
がしかし、
その10代でこの本を読み、
なんと!主人公のあの
すがすがしいまでに眠る姿勢に
感服し、敬服し、
それに不倫だの
どことなくホラーな展開も
まじりあって、
私には甘やかで、神秘的な
物語として記憶に残っていました。

出版から26年経っての映画化
とゆーのは、
要するに、私のように
この物語が心の方隅に残っていた
人たちが他にもいたのだとゆーこと
でもあり、素直にうれしかった。
そして、こんなに原作に忠実な作品も
滅多にお目にかかれない。
だって
主人公のモノローグも
登場人物のセリフも
おそらく見事なまでに原作通り。
まるで十数年ぶりに原作本を読み返して
いるようです。

ま、
主人公のビジュアルや描写などは
当時想像していたものとは異なりますが、
あらためて感じたのは、
安藤サクラの映画界における重宝さ。
なるほど、
この位置にきたか。と、妙に納得。
おそらくこれからも
映画界で安藤サクラは欠かせないこと
でしょう。

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しかしこの映画館は落ち着くのう。

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スープに、
カープ坊やの文庫カバーを添えて。








休息 [映画]

「森崎書店の日々」
とゆー邦画をうちで観ていて、
この手の主人公は
得てして受け身であるなぁ・・・
と思ったりする。
落ち込んでいると、
どこかからなんらかの手が
差し伸べられ
本人の意思とは関係のない、
今まで別世界だと思ってたところに
なんとなく自分の居場所を見つける。
そして最後は、
なんとなく自立した気分になる。
このパターン。

主人公は失恋をし、
それを機に会社を辞め、
叔父の営む古本屋に間借りし、働かず、
それでも周りは終始あたたかい。
古本屋、神田というワードがそうさせる
のかもしれないけれど、
こんなふうに、
私ものほほんと生きれるんじゃないかと
錯覚させられる。
いつかきっと、
静かにそこにある本たちに囲まれて
穏やかな本オタクたちに囲まれて
自分の世界だけで生きていける日が
くるんじゃぁないかと。
地味だけれども
その辺のおとぎ話より
よっぽど“夢”にあふれていて非現実的。
実際は誰も手を差し伸べてくれないし
自分の道は自分で探すしかないのだし。
自分ふくめ、周りのみんなそうしてる。

だからこそ、まったり系の映画が
流行ったりするんだろうかなぁ。
疲れた女子たちの、つかの間の休息か。
たまには休まないと、
とゆー警鐘なのかもしれません。










うつくし [映画]

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「ディオールと私」

街で用事を済ませて
なんか歩くのがしんどくなって
非常に落ち着く場所で
二時間かけてお茶を飲む。
(驚愕の4杯分!)
その後
なぜかどうしても映画が観たくなり
ちょうど時間のあった
この映画を鑑賞する。
とゆーことで
なんの先入観もなく観たわけですが、
非常に良質な映画でした。
私の場合、
その基準は寝るか寝ないかですが。
とはいえ、ドキュメンタリーなだけに
ストーリーを追わなくてもよいという
安心からか、
給料の算段をしたり
自分のこれからのことを考えたりとか
集中力がおろそかになっていましたが。

超世界的ブランド、ディオールに
新任デザイナーとしてやってきたラフ。
彼と元祖オートクチュール職人たちが
コレクション発表までに費やした期間。
その8週間の苦悩や葛藤が
もちろんリアルなだけに興味深い。

華やかなデザイナーと、
深夜までアトリエで針をちくちくする
影の主役、お針子さんたち。
どちらも仕事に誠実であるがゆえに
はかなげで、そして強くて美しい。
ディオールになんの興味もない私でも、
最後の最後、
苦労の末に生み出した
華やかなショーの幕開けに
息を飲みました。
手の届かない世界ではあるけれど、
彼らが地道に追求する“美”
とゆーものに、感動すら覚えました。

とちゅうとちゅう、
超有名な亡霊がでてくるのもご愛嬌。











素晴らしき [映画]

「いつか晴れた日に」
(イギリス映画/アン・リー監督)
を久しぶりにDVD鑑賞していて、
映画の完成度の高さに、
もはや数えきれないくらい観ている
はずなのに、感動しきりでした。
もう20年くらい前の映画かなぁ・・

原作は、かのイギリス文学
ジェーン・オースティン作品
「Sense AND Sensibility」
舞台は19世紀のイギリス。
奔放なマリアンヌと
理性のエリノア。
姉妹の家族と恋愛を通して
イギリスのいいとこどりした風景と
歴史が織り交ぜられる
イギリスファンにはたまらない映画。

これは監督の意図しているところ
だけれども、
映像が素晴らしくて
何気ない場面を一つ切り取っただけで
絵画。フェルメールの世界。
展開も、多少解説じみているけれど
長い文学作品をうまくまとめていて
ほれぼれするし
(これは、主演で脚色担当の
エマ・トンプソンの力でもある)
音楽も、どこか崇高で美しく
何より、
俳優陣たちの演技力。
もうもう、主役脇役一人一人が、
一つ一つの演技が、お見事。
「タイタニック」ブレイク前の
ケイト・ウィンスレットが、
本当に清楚でピュアで可愛い。
若いのに演技力もすごい。
可憐だったケイトの
最後の姿と言っても過言では
ありません・・・

ストーリーはやわらかくて残酷で、
けれどもそこに登場する人々の
優しさで満ち溢れた作品です。
最後の大ハッピーエンドは
観ているこちらまで幸せな気持ちに
なる。
いろんな名シーンがあるのだけれど、
私はやはり最後に、
エリノア(エマ・トンプソン)と
エドワード(ヒュー・グラント)が
初めて心を通わせるシーン。
今まで理性で覆われたエリノアが
感情をほとばしるコテージでのシーン。
そしてプロポーズ。
あのプロポーズの名セリフは
いつでも一緒にそらんじられます。
そしてこの二人をほほえましく
見守る母と姉妹。
この3人のエリノアを思いやるシーン
に涙が出てきます。

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しかし、
たった一つの違和感は、
やはりエマ・トンプソンの
お顔立ちゆえ、
どーしても
ヒュー・グラントのお姉さんに
見えることか・・・・
ううむ。





シネマ [映画]

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新サロンシネマ。
昔の古き良き時代の
サロンシネマの面影も
残しつつ、
趣のある、
単館シネマの
落ち着いた雰囲気が
感じられる映画館でした。
あ、
何を観に行ったかとゆーと、
「繕い裁つ人」
中谷美紀主演でござった。

しかし、トイレが凝っていて

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こんな感じ。
そして

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なにやら扉に数字が。

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こんな感じ。

なんか、アリスの世界に
引き込まれたようです。
写真だけれども
ホント、絵画、みたい。
映画とは、いわば夢物語。
トイレにまでその世界観。
こーゆー、
味のある映画館が
もっと増えてほしいと願います。











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